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びわ湖固有の新種として「ビワマス」に世界共通の学名
2025.07.01 18:57

びわ湖には、様々な生き物が暮らしていますが、びわ湖だけに生息している種もいます。そのひとつが「びわ湖の宝石」とも呼ばれるビワマスです。
そのビワマスに、このほど、びわ湖固有の新種として 世界共通の学名が付けられました。

琵琶湖博物館にいるビワマスはびわ湖だけに生息するサケの仲間で「びわ湖の宝石」とも呼ばれ、びわ湖を代表する魚です。1925年にアメリカの魚類研究者によって、「オンコリンカス・ロヅラス」と学名が付けられましたが、1990年に、ロヅラスの標本がビワマスでなかったことが指摘され、ビワマスには学名がない状態が続いていました。
その後、琵琶湖博物館のスタッフらが新たにビワマスの標本を入手し、遺伝的な解析などを行った結果、ヤマメやアマゴなどの近縁種とは明確に異なることが判明。
6月21日に、ビワマスに対して「オンコリンカス・ビワエンシス」という学名が付けられました。日本語で「びわ湖にいるサケの仲間」。

学名がつけられることで、国際的な場でもびわ湖のシンボルとして、ビワマスの存在が認められることになります。
琵琶湖博物館・田畑諒一 主任学芸員は「種として国際的に認められたことで国際的な保全の場などでビワマスが認識されて、今後保全がより一層進んでいくのではないかと期待している」と話していました。

県民にとって身近な魚ながらも 河川改修による産卵場所の減少や、近縁種との交雑などで危機的状況にあるビワマス。その保護に向け、今回の学名は大きな意味を持ちます。
なお今回、学名をつける基準となった唯一の標本は7月19日から8月3日まで琵琶湖博物館で展示されます。
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